こんばんは。
クルマのお話しとは全く関係の無い、『皆で、生きる・・・。』シリーズも、
最終回に近くなって来ました。
今回のお話しは、戦国時代から時計を進めて江戸時代へ・・・。
本来ならば、順を追って遡れば良かったのですが、
今現在の『平成時代』に生きる私と、今一緒に居るのが・・・この『江戸時代に生きた私』
ここから先のお話しは、自己紹介がてら『あの方』にお話ししてもらう事にしましょう。
勘のいい方は気付いたかも知れませんね・・・
江戸時代を生きた私は『武士』でした。
えぇ、『黒紋付きの羽織り物』に『閂(かんぬき)差し』、『紫十手』
そう、私は奉行所に勤め、馬上を許された『筆頭与力』でした。
この平成時代で言うと、『警察署長クラス』にあたるんですね。
もう、この『筆頭与力』というペンネームで、5年近くやって来ました。
刀を差す事が無い、平和なこの世の中・・・
それでも、ついつい左手が鞘を探すクセ・・・消えない記憶です。
急ぎの用があり、走っている時・・・気付くと、左の腰辺りには左手が・・・(笑)
刀を押さえようとしている仕草ですね・・・。
また、それは雨の日・・・顕著に表れます。 傘を持つでしょ?
やはり、『太刀』を持っている感覚に陥ります。
人から『剣道か何かされていました?』と言われる事もありましたね。
『やっていませんよ。』と答えながらも、心の中では『人を斬っていました』と・・・(^^;)
ヘンな話しですが、今の自分の髪型にも違和感を感じます・・・
300年以上『髷』を結う時代が続き、その姿が当たり前だったはずなのに、
今の時代で、それをやると変人扱いされる事に、疑問と残念な想いが去来します。
現在の私の服装は『作業ツナギ姿』で、当時の和服の面影すらありませんが・・・
羽織る物が無いと、なんとなく裸で居るようで嫌いなんです・・・
だから、夏でも羽織る物を着ています。
『作業ツナギ』を着物に見立て、羽織り物を着ている姿は、やはり当時の姿に近いのかも。
『太刀と脇差し』が無いだけでね・・・
子供の頃から、時代劇が好きでした。
見るモノは、やはり・・・『黒紋付き羽織の同心モノ』
それ以外は興味ありません。
観ていて本当に楽しい・・・そこに自分の居場所があるという安心感を感じます。
私の部下達が活躍しているのは、誇らしく感じます。
それは、この『平成時代』も一緒です。
当然、警察署は遊び場ではありませんが、自分の気持ちがとても安心する場所です。
街中で活躍してる警察官を見ていると、仲間意識・帰属意識に包まれます。
警察署・免許試験場へ行っても、有り難くも親切に、丁寧に扱って下さいます・・・。
もちろん、数多くは無いですが、自分のクルマの傍に居る時、求められて職質も。
結局、終始皆で笑い話・・・なんか、嬉しくなって来る。
今振り返ると『筆頭与力』の記憶と、面影は子供の頃からだったんですね・・・。
こうして、気が付くまでには、相当の時間が掛かりましたが・・・\(^^;)ゞ
小学生の時は『移動教室』、中学生になると『修学旅行』
必ずお土産に買って来てしまうのが、『御用提灯』と『紫十手』
『朱十手』は買いません・・・格下なんです。
だから『紫』じゃないと、絶対ダメなんです・・・(笑)
今、知り得ている当時の記憶をお話ししましょう・・・。
ここで申し上げる記憶とは、当時の私が見た風景の記憶です。
僧侶の時とは違い、私は結婚していました・・・。
夫婦仲はとても良かったです・・・子供(男の子)は・・・出来たそうですが、
残念ながら、流産してしまったようで、それからは・・・ずっと夫婦2人でした。
ちなみに、当時の奥さんは今生でお会いしています。
しかし、年齢が違い過ぎましてね・・・
今生で再会出来たのは、2005年の秋・・・私28歳の時で、元奥さんは75歳でした。
先に気付いてくれたのは、元奥さんの方だったみたい。
今生での出会いは、当時のお仕事の関係で知り合いました。
当時の私は家電販売のお仕事をしていましてね。
丁度、元奥さんの家へ納品でお伺いした時が、お昼近かったんです。
『お昼ご飯食べて行きませんか・・・』と誘って下さいました。
『悪いなぁ・・・』という気持ちもありながら、ご馳走になる事にしました。
和食でしたが・・・お味噌汁を飲んだ瞬間、脳の感覚が『ズレる』と言いますか・・・
眩暈にも近い感覚が私を襲いました。
『なんだろう・・・?』と思いながらも、『あれ?この味、知ってる!』
何の違和感も無く・・・自分の口に合う、というより『いつもの味』なんです。
ご飯の柔らかさも・・・今でもその時の感覚を覚えています。
それから、半年位経った頃でしょうか・・・
今生では、生涯独身だった元奥さん・・・
いろいろ話しをして行くと、多くの共通点がありました。
時間は少しの間ありましたが、元奥さんに惹かれている自分がそこに居ました。
ある時、過去に鑑定でお世話になった『ユーリ先生』にお会いする機会がありまして、
私『じつは、○○さんという方が居ましてね・・・』と話しを切り出した瞬間。
先生『あぁ、その方は与力さんの奥さんですよ・・・江戸時代の。』
私がまだ、男とも女とも言っていないのに・・・(^^;)ゞ
その当時の事を、『ユーリ先生』からお聞きました。
子供を亡くしながらも、とても幸せな生活をしていたそうです。
その後からですね・・・日常生活の中で、記憶が断片的に蘇って来ました。
私、昔から包丁が怖くて握れなかったんですが、その理由も分かりました。
また、せっかく会えたのに、元奥さんとの歳の差が違い過ぎる理由も・・・。
その2つの理由とは・・・
今の私の中には、当時・・・人を斬った記憶があります。
その場面も、鮮明に覚えています・・・ただ単に、映像として残っているのではありません。
私が振り上げた刀、逃走しようとする相手の左肩口に刃が当たり、
山吹色の着物を切り裂いて、刃が薄い肌肉を斬り、石膏にも似た質感を持った骨に当たり、
血が意思を持っているかのように湧き出し、流れ・・・目の前の男が崩れていく・・・。
斬る感触だけではありません・・・刺した感触の記憶もあります。
その鈍い感触は、この手の感覚にしっかり残っています。
生の食肉を切る感覚とは、まるっきりの別物です。
きっと、肉体の脳では感じ取れない『魂の記憶』が働いているんですね。
それが、1つ目の理由です。
今生、最近まで気付きませんでしたが、その嫌な記憶が災いして包丁を握れなかった訳です。
前世に於いて、『人を愛しなさいと唱えて来た僧侶』が、
生まれ変わり、悪を憎んで人を斬るのですから・・・決して、楽しかったはずがありません。
理不尽な言い掛かりで、簡単に切り捨てられてしまう時代です。
『大事な人を、守る為に斬ったんです。』
この話は、一旦ここで止めておきます・・・また、次回書きますがね・・・。
さて、2つ目の理由・・・元奥さんとの歳の差についてですが、
当時、私が奥さんより先に亡くなっていますから、
今生では、私が元奥さんを見送る番になっている・・・という。
私自身、『もっと早く生まれて来ていれば・・・』と、昔は強く後悔しました。
元奥さんも、『もっと遅く生まれて来れば良かった。』と後悔していたそうです。
だって、こんなに自分にピッタリ合う人なんて多くは居ません。
コレこそ、『あ・うん』の呼吸なんでしょうね。
外を歩いて買い物に出掛けても、傍側から見れば『おばあちゃんと孫・甥っ子』みたいに
見えるのかも知れませんが、違った感覚でモノを見る人からは、
『普通の男女』には見えないと言われました・・・仕方ありませんよ。
どんなに時代が変わり、生まれ変わって肉体が変わっても『元夫婦』なんですから・・・(笑)
それでも私は、今生に於いては違う人と人生を歩む事になっているので、
『元奥さんを見送る・看取る事』が、私達2人の『学び』の終着点なんですね。
ここまで読んで下さった方は、『あれ?今生で再会した僧侶時代の彼女は?』と
思うでしょう・・・でも、大丈夫。
『僧侶時代の彼女』と『元奥さん』は、数年前の食事会で会わせています(笑)
別に『引き継ぎ式』という訳ではありませんけどね・・・(^^;)
世の中、スーパーコンピューターよりも精度が高く、人間の運命が動いています。
本当に驚きます・・・。
どんな道を進むか・・・自分の自由意志で決められますが、
その裏では、じつに緻密なスケジュールが組まれている訳なんですね。
神様、仏様・・・スゴい! もうねぇ、コレに尽きますよ ホント(^^)
そうなると、まだ今生で会っていないのは『レーサーだった時の婚約者』です。
一体、どこに居るんでしょう・・・(笑)
前世の記憶・・・なかなか、ここまで書いているのは、珍しいかも知れません。
私自身、集中しないと書けないんです。
その時の感情、感覚、見た景色を想い出しながら書いているから。
今、色濃く出て来ているのは『筆頭与力』の自分。
街を歩いていても、感覚の『ズレやバグ』が出て来る事が多いです。
都心の高い建物を見ても、当たり前のはずが、そうではなく『違和感』を感じるんです。
周りから見たら、まるで『お上りさん』
もう、恥ずかしいったら、ありゃしないねぇ・・・。
感覚としては、今の平成の人々は、『近代文化を以て、昔を見るでしょ。』
私からすると、その逆で・・・『昔の感覚で、今の近代文化を見ている』そんな感覚です。
だから、好奇心がスゴいです(笑)
ちょっと、お話しが脱線しちゃいましたね・・・\(^^;)
しかし、まだ・・・終わっていないお話しがありますからね・・・。
それでは、今回の『皆で、生きる・・・。』第5話は、ここまでにしましょうか・・・
次回は『皆で、生きる・・・。』第6話 最終回になります。
またね(^^)/